大阪教育大付属池田小学校の殺傷事件そして

平成13年6月8日、2時間目の終わりの10時過ぎにご存知のように大きな事件が発生しました。学校に侵入してきた暴漢に生徒が襲われ8人(1年生1名2年生7名)が死亡し15名が重軽傷を負いました。あれから18年。生徒たちも24歳25歳に成長しているはずです。8名のを除いては。

5月12日に行われたリーダートレーニングの経験リーダー達を対象にした「安全管理」の講義でこの事件にふれ、指導者としてどう子どもの生命を守るべきか、どう連携して子ども達を避難させるかについて触れました。 しかしその直後の5月28日に神奈川県川崎市において通り魔事件が発生し、児童保護者2名が死亡し15名が重軽傷を負う事件が発生し社会を震撼させました。 6月7日に行われたリーダー会の時間で改めて子どもを狙った無差別な暴行に指導者としてどう備えるかの話をしました。具体的に学生のリーダーにできることは叫んで付近の方々の協力を得ながらメンバーをいち早く避難させることです。そして集合場所やプログラム地では常に周りに注意を払い、観察することを大切にすることを確認しました。万が一の場合はディレクターの指示による連携や互いの声掛けを大切にすること、利用してはいけない場所確認もしました。

大阪の池田小学校の事件以来「不審者」という言葉が発せられ、他人を信用するなという風潮が流れつつあります。しかしYMCAが作り出さねばならないのは「他人は何をするかわからないから常に疑ってかかれ」という社会ではなく、「互いを信頼すること」そして「悪を許さない正義の心」を持つように子ども達を育てることです。他を疑い不審を蔓延する社会が必要なのではなく、互いが信頼して結びつき合い、万が一の時には力を合わせて悪に立ち向かう、そんな信頼社会を築かねばならないと思うのです。リーダー達にはそのように伝えました。 どうか亡くなった子ども達の魂が神様のもとで平安でありますように、痛みを受けた子ども達や保護者が一刻も早く傷がいえますように。心を痛めている家族たちが神様の限りない愛に包まれますように。我々と指導者が安全に子ども達の夢の世界であるキャンプを進められますようにお守りいただけるよう、どうぞお祈りしましょう。

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