アドベンチャー in Natureの9月プログラム報告

 アドベンチャー in ネイチャーチームの9月プログラムは、近江八幡市の八幡堀と西の湖周辺で、「水郷探索、生き物調査と魚拓づくり」にチャレンジしました。身近にある水郷やお堀にどんな生き物が住んでいるのか、魚釣りをしながら巡ってみました。
 9月プログラムは、滋賀県においてコロナウイルス蔓延による緊急事態宣言が発令されている中でのプログラムとなり、JR近江八幡駅での現地集合解散となりました。皆様のご理解とご協力に関してお礼申し上げます。また、公共交通機関(乗合バス)の利用を行わず、八幡堀や西の湖まで徒歩で移動させていただきました。残暑が残る中、結果として9kmも歩いて頂いたことになります(魚釣りの時も歩いていたのでトータルで10km以上歩いたと思います)。これまで、たくさんの距離を歩いてきたチームですので、既に慣れていただいることと、後期は更に長距離の移動を含むプログラムが控えておりますので、これからの展開が楽しみです。
 今回は、釣りプログラムを実施することにあたり、グループ内でペアを作って交代で釣りを行いました。そして自分のペアやグループに対して情報を共有できることをねらいとしました。釣りの話題から、他にも様々な会話が出来るようにプログラムを進めていきました。また、釣りの方法を理解してもらい、川や池の生態が理解できるような働きがけをオリエンテーションなどで行いました。
 近江八幡駅で集合のあと滋賀YMCAに移動し、今日行うプログラムについてオリエンテーションを行いました。このあと釣りを行うペアをグループごとに決め、釣り具や備品(バケツ)などを分担して持つための打ち合わせを行いました。チーム全体でアドベンチャー in Nature チームのコールを行い、まずは八幡堀に出発しました。八幡堀に到着後、たけのこリーダー扮する「釣り博士」から、釣り具の使い方、餌の作り方、魚拓のとり方、この近辺にはどんな魚が住んでいるかなどの講習会を行いました。餌は練り餌とサシ虫の2種類です博士から教えてもらった様に針につけ、釣りに挑戦しました。ウキを良くみて魚が餌をつついているかどうかを注意深く観察します。最初はよく分からなかったようですが、だんだんとコツをつかんできて、ウキの動きで魚が釣れたことが分かるようになってきました。みんなだんだんと釣れだしてきて、あちらこちらから喜びの声が聞こえてきました。八幡堀で釣れた魚はブルーギルという外来魚だけでした。おそらく、八幡堀にはブルーギルしか棲んでいないような雰囲気でした。
 昼食を八幡堀の公園で食べた後、西の湖へ移動しました。西の湖は琵琶湖に接している内湖の中で最大のものです。内湖は、湖水の循環によってその流域全体の浄化機能を果たしたり、ヨシ群落は、在来魚の産卵場所にもなったりと、琵琶湖の生態系にとってとても大きな役割を担っています。到着後、道具を準備して釣りを再開しました。男の子のグループは八幡堀に続いて西の湖でもブルーギルを着実に釣り上げていきました。女の子のグループは橋の下をポイントにして釣りをしていましたが、1匹だけブルーギルとは違う形の魚を釣り上げました。おそらくホンモロコだと思いますが、残念ながらバケツから飛び出て川に逃げてしまいました。
 9月プログラムは歩く時間が多く、まとめのオリエンテーションも少ししか時間がとれませんでしたが、みんなたくさん魚を釣って、身近な川や池にすんでいる生き物や環境のことが理解できたのではと考えております。

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