わくわくアクションクラブの12月プログラム報告

　わくわくアクションクラブ12月プログラムは、鶴翼山；通称八幡山（近江八幡市）にて山登りを行いました。今月のプログラムでは「山の自然を知り、感じたことを表現しよう」「お友だちに自分の思いを伝えてみよう」を目標にプログラムを行いました。
　秋から冬へと移り変わる季節の中、青空が広がる爽やかな天気もとで活動ができました。朝から、「早く山登りがしたい！」とウキウキした様子の子どもたちのもとに、あくちゅんがやってきて、みんなに頼み事があるというお話が始まりました。「あくちゅんは疲れてしまって行けなかったから、みんなには代わりに山の景色を見てきて欲しい！」と、あくちゅんに頼まれます。さらに、「山登りを成功するためにはみんなで一緒に協力するといいよ！」というアドバイスを受け、グループの仲良しポーズをみんなで決めることになりました。めるグループはグループみんなで作る星型のポーズ、りんグループは山のようなポーズ、あっかーグループは拳をあげてグーのポーズをお友だちみんなで決めました。
　あくちゅんとお別れをした後には、これから登る山に聞こえるような大きな声でチームの掛け声をし、元気よく山登りを開始しました。登り始めると「今月もどんぐり見つけた！」「赤い木の実もあったよ！」など11月プログラムで発見したものを再度見つけ、グループみんなで秋の自然を観察する姿が見られました。登山道を進んでいるときに他のグループが見えてくると「ヤッホー！！」とチーム全体で頑張ろうと声を掛けていました。それを聞いたグループは「ヤッホーって聞こえた！」と嬉しそうにして、「ヤッホー」と言い返していました。グループの中では、「待って！」「休憩したい」など、自分の思いをリーダーやお友だちに伝えるだけでなく、それを聞いたお友だちが「頑張れ！！」と応援することも少しずつできるようになりました。
　山頂に到着すると子どもたちは開けた景色や琵琶湖を見つけて一斉に走り出す姿が見られました。山から見える景色に興味津々で、「青色の屋根があった」「あの山、雪が積もっているね！」と発見したものを指さしてリーダーやお友だちに伝えていました。
　その後は山頂の景色を見ながらお昼ごはんの時間です。「私のは唐揚げが入っているよ！」「僕は梅こんぶ！」などおにぎりの具材を見せ合いながら楽しく昼食をいただきました。食後はフィールドノートを見ながら山頂からの景色を観察したりフリーページにお絵かきをしたりと、山で見られる景色や登っている最中に発見したものを振り返りました。自由時間には鬼ごっこなどを通してお友だちと関わりながらたくさん遊びました。
　午後になると、下山を開始しました。グループ内で順番を決めてから出発します。朝から使っていたグループの仲良しメーター（グループみんなで協力できたか、お友だちに優しく関わることができたかが可視化できるツール。10段階のメーターが少しずつ色付けされていきます。）を見てさらにグループで頑張ろうとする姿が見られました。順番決めのときには「◯◯くん、前に行っていいよ」など譲り合うことができたグループや一番後ろになったお友だちが元気良く盛り上げ、楽しい雰囲気を作ることができたグループなど、活動が進むにつれて仲良し度が高まったようでした。ロープウェイが見えるところでは手を振りながら下山も元気いっぱいに楽しむことができました。
　下山が完了し、最後のお話をしているときにはあくちゅんが再び登場しました。「みんな、お友だちと一緒に山の景色を見れたんだね！」とあくちゅんの嬉しそうな様子に、子どもたちも満足した様子でした。あくちゅんに「琵琶湖見えたで！」など山頂で見た景色を伝えたり、グループポーズを見せたりするなど、一日の思い出を振り返ることができました。
　12月プログラムでは山登りを通して、グループのお友だちに「順番変わってほしい！」「待ってほしい」など自分の思いを伝えることができました。これまではリーダーが「言ってみよう！」と後押しすることが多かったですが、今月は自分からお友だちに話しかける姿が見られました。また、「◯◯くん頑張れ！」「◯◯ちゃんありがとう！」などお友だちの名前も以前より言えるようになったお友だちが増えてきました。山登りをしながら発見したものや山頂での景色を伝えるなど、自分の思いを発信することがプログラムを重ねるごとに多く見られるようになりました。
　プログラム当日は青空が広がり、遠くまで見渡せる気持ち良い天気になりました。昼食時などに少し寒そうにする子もいましたが、山登りや鬼ごっこでたくさん動き身体も暖かくなりました。
　今年度の活動も残す所あと2回となりました。わくわくアクションクラブの活動がレベルアップできるように、リーダーたちみんなで精一杯努力しようと思います。