2024年度 ご挨拶

2024年度は新たな展開の年です。2023年度は未だコロナの影響を残した年でした。
「恐る恐る」というのが的確な表現でしょうか。このパンデミックの間に子ども達の運動能力が落ちてしまっているという指摘や、社会性を育てる機会が少なく、友達を作る力が落ちてきているという指摘があります。

YMCAは青少年教育を行う社会教育団体でありますから、この子ども達の将来に向けての成長の機会を支えてゆく責務があります。常に人々が頭を悩ます課題は「人間関係」です。人と人の間にあり、つながりを作ったり支えたり支えられたりとして社会は成り立ってきました。多くの勇気をもらえる人間関係もあれば多くの痛みを与えられた人間関係も存在します。その中でより良き関係を作る力や、人を支える大切さ、支えられる喜び、時には耐え偲ぶ力等が大切になってきます。また人との出会いはその人に影響され興味を持ち、あるいは憧れを抱いて将来への夢を作り出す力を持っています。互いを大切にして支えあい、愛を与えあいながら暖かな社会を作らねばなりません。

 YMCAではYMCAのプログラムに参加することによって興味のあることや楽しい人々が「見つかる」、してそのことによってさまざまな関係ができ「つながる」、そして「良くなってゆく」機会を以下の計画に沿って提供してゆきたいと考えています。

 滋賀YMCA2024年度事業計画(2022年~2026年中期計画)

1 ポジティブ ウェル-ビーイング Positive well-being

  「みつかる。つながう。よくなっていく。」の体験提供を通して全人一貫教育の価値を最大化し、社会の健康を目指します。

2 ユースエンパワーメント Youth Empowerment

  若い世代が夢を持ち、自己実現のために参画できる社会を創造します。

3 テクノロジー フォー ソーシャル インクルージョン Technology for Social Inclusion

  あらゆる場面でテクノロジーを活用し、多様なオンラインコミュニティのプラットフォームとなる努力を行います。

4 パートナーシップ  Partnership

  地域社会の課題に対し、企業や行政、地域の諸団体をパートナーとし協働して解決に臨みます。

5 チェンジ エージェント Change Agent

  YMCAに関わる一人一人がポジティブネットの実現のために地域社会や世界の課題に臨み、新たな世代の取り込み、力を発揮できる活動の創設を行います。

6 YMCA Vision2030の4つの柱を事業方針に生かしてゆく



2024年4月1日滋賀YMCA総主事 久保田展史