総主事よりメッセージ
東日本大震災から14年
今日3月11日で東日本大震災から14年の時を迎えました。あの未曽有の災害は広大な東北の地を一気に襲い多くの命や人々が大切にしていたものを奪いました。この地震と津波は私たちに自然の大きさと脅威を改めて知らせるものでした。また原子力発電所に頼る私たちに教訓を与えてもくれました。
この災害からあの地は復活するのだろうか、何としてでも元通りになってほしいと、遠く離れた私たちも願っていましたが、東北の人々が一歩ずつ復興へと進まれていることに胸をなでおろし、しかしその儘ならなさにも心を痛める日々です。いまだに2万7千人もの避難者がおられることにも心を痛めます。
あれからも多くの災害が私たちの身近を襲いました。特に能登半島での地震と水害は、14年前の経験がありながら遅々として進まない支援にもどかしさを感じます。滋賀YMCAでも率先して復興支援のためのスタッフ派遣や、被災地のこども達を支援するリフレッシュキャンプを行って支援をしてきました。
これからも起こる可能性のある自然災害に私たちはどう向き合ってゆくのか、命の大切さとともに命をどう守るのかの準備をして、特に子どもたちを預かる私たちですから、こども達をどう守るのか、子どもたちにも自分たちを守る方策をもってもらえる取り組みをしてゆかねばならないと改めて感じます。
地震と津波によって亡くなられた多くの魂に祈りを捧げます。またいまだ心の傷を抱えておられる方々に神様の癒しがありますよう祈ります。
私たちの心も東北のみなさんとともに忘れずにいられるように祈ります。