アドベンチャー in Natureの11月プログラム報告

 アドベンチャー in ネイチャーチームの11月プログラムは、「自分の能力を使いきれ!鯖街道を踏破せよ!」と題し、1日目はJR近江今津駅から宿泊地の吹田市立自然の家もくもくの里まで、2日目は鯖街道熊川の宿から小浜市の人魚の浜(日本海)までを歩きました。行程は小学生の体力と車幅の狭い道路(危険度)を考慮し、場所のよって貸切バスでの移動となりました。参加者のみんなが頑張って歩いてくれたので、近江今津から小浜までの33kmのうち19kmも歩き切ることができました。
 1日目は、各集合場所からJR草津駅まで移動し、貸切観光バスに乗り換え近江今津に向けて出発しました。途中にマキノ町の古民家の見学を行ったり、メタセコイア並木を車窓から見ていただきました。
 車内では、グループでこの2日間の行程を確認することと、晩ご飯のメニューをグループごとに考えてもらいました(メスティンを使っての炊き込みご飯を作りました)。カレー炊き込みご飯、パエリア、リゾット、オムライス、コーンとベーコンの炊き込みご飯のいずれかを相談して決め、予算内でどんな食材を購入するのかを考えてもらいました。子どもたちが食材を調達するプログラムはこれまでになかったので、打ち合わせは大いに盛り上がりました。
 観光バスがJR近江今津駅についた後は、みんなでお昼ごはんの弁当を近江今津の浜で食べました。昼食後はいよいよ行動開始です。材料を近隣のスーパーマーケットにて買い出ししてもらいました。予算内であれば、材料をプラスして買っても良いというルールにしたので、スーパーに並んでいる材料を電卓をたたきながら、値札を見て、わいわい相談して買い出しをしてもらいました。野菜などは袋単位で共同で購入して後で分けるという工夫も行って、少しでも経費を節約してくれました。買い出しを済ませ、それぞれの荷物にパッキングし、若狭街道をもくもくの里に向けて歩き出しました。これまで地図を片手に歩くプログラムが多かったので確認は手慣れたものでしたが、最初のグループが曲がるところを間違えたため、他のグループも続いて間違えるというアクシデントもありました。自分の荷物プラス、YMCAから支給されたお米と食材の負担はありましたが、全グループ目的の場所に到着することができました。
 宿泊地の吹田市立自然の家もくもくの里は、近江今津から小浜のちょうど中間に位置します。静かな森のなかにある設備の整った宿泊施設でした。到着後オリエンテーションを済ませて、早速、晩ご飯のメスティンを使っての炊き込みご飯づくりに取りかかりました。翌日の昼食になるおにぎり作りも同時に行う必要がありましたので、すごく忙しい晩ご飯作りとなりました。一度、7月にご飯を炊いたことがあったので手順は分かっていた様子でした。買い出した食材を適した大きさに切りそろえ、調味料を加えて火にかけ、炊き込みご飯を作りました。多少できあがりにムラはありましたが、スタッフが準備したクリームシチューと一緒においしく頂くことが出来ました。
 晩ご飯の後は、みんなお楽しみのキャンプファイヤーを行いました。ファイヤー場の近くに集合して、エールマスターのれんこんリーダーの誘導で、薪を組んだ山をみんなで取り囲みました。静かにしているとどこからともなくトーチに火をかざした男の人がこちらに向かって歩いてきました。男は火の神で薪の周りで儀式を行った後、薪の山に火を付けて去って行きました。火が燃え上がりました。燃える火を見て、子どもたちのテンションも上がりました。ふじリーダーのユポイヤー(手遊びゲーム)、ハムリーダーのおばけさがし(数合わせゲーム)、こじリーダーのハレルヤ(声かけゲーム)3つのゲームを行い、みんなで走り回って盛り上がりました。キャンプファイヤーのあとは入浴し、部屋に戻って、明日のロングトレッキングに向けてのルートの確認。早朝からの行動なので早めに就寝しました。
 2日目は、朝の6時から行動です。洗面を行い、朝の集いと簡単な体操を行いました。朝食は簡単にとって、早めに出発です。もくもくの里のスタッフにあいさつとお礼を行って、観光バスで施設を出発しました。今日のロングトレッキング出発点は鯖街道の熊川の宿です。熊川の宿は宿場町らしい町並みが保存されており、まだ朝の早くから観光をする方もおられました。旧鯖街道は国道303号線を縫うように昔の街道をたどることができます。国土地理院の地形図から昔の道を確認してグループごとに歩き進んでいきました。10月も終わりになると日本海側は風が強くなり寒さを感じるのですが、この日は、とても暖かい良い天気にめぐまれてグループでいろいろな話やゲームをしながら歩くことができました。途中でお弁当のおにぎりをグループで頂いて、とても速いペースで歩けたので予定より1時間早く目的のポイントJR上中駅に着くことができました。観光バスに乗り換え小浜駅まで移動しました。ここからは最後の力を振り絞って、最終目的地の人魚の浜へ向けて歩きました。海岸に近づくとどこからともなく潮風が漂ってきました。「海だ!」みんなで歩いて行く道路の向こうに日本海が開けました。ようやく2日がかりで日本海に到着しました。海岸はとてもおだやかでポカポカとしていたので、グループで感動を分かち合いながら、それぞれに海岸で過ごしました。
 人魚の浜で振り返りのオリエンテーションを行って帰路につきました。帰りのバスの中でもそれぞれのグループでゲームをしたりしていたようです。よく歩いて、プログラム盛りだくさんな1泊2日のキャンプでした。

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